秋冬になると、「温泉に行きたいのですが、どこの温泉がアトピーに効きますか」というお問い合わせを多くいただきます。
アトピーに効くといわれる温泉は、日本各地たくさんありますが、 効能にアトピーを謳っていて、アトピーの方が体験し、地元のかたにも評判のよい温泉をあげてみました。

日本国内で湧き出ている温泉の泉質は9種類に分けられます。

 この中で、アトピーに効くといわれる泉質は以下の4つがあります。

  • 硫黄泉・・強い硫黄臭がきつい。温度が高い傾向があるので、温度調節がポイント。ガサガサの肌に良いが、入浴後乾燥しやすい。
  • 炭酸水素泉・・余分な角質をとり、ツルツルにするため「美肌の湯」を  呼ばれる。アトピー肌で皮膚が薄く、ジュクジュクタイプは赤みが増す。
  • 塩化物泉・・塩分の「殺菌効果」でキズの治癒が期待できるが、塩分がキズにしみ、赤くなることもあるので「掻きキズ」に注意。
  • 硫酸塩泉・・マグネシウムを含み「痒み」の緩和、無色透明無臭。


優しく角質を落とし、炎症やキズの回復が早くなる。

アトピーに良いといわれる温泉でも、①②③の場合、皮膚の状態をみて入浴してください。特に症状が悪化している場合、お湯の温度が高いうえに強い成分、例えば硫黄などが直接触れることで、刺激が強すぎて逆効果になることがあります。おすすめなのは、皮膚の状態を問わない④の硫酸塩泉です。40度くらいまでの「ここちよい温度」に「ゆっくり浸かる」ことで、自律神経が整えられ、アレルギー反応を抑えることができます。