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中国から飛来する迷惑な(ニトロ多環芳香族炭化水素)の危険性・・・


春に大きな問題になった (大気汚染物質)が、また飛来する季節になりました。
今年の秋冬は、春よりもPM2.5の濃度が上昇すると予測する研究者も出てきました。

秋が深まるにつれ、中国内陸部の気温は下がり、暖房を必要とします。


中国の一般家庭の暖房は、町や村ごとにまとめて大きな工場で石炭を燃焼し、各家庭に配給する方式をとっています。中国などの共産圏では集中暖房が多く、火力発電所などから供給される熱を再加熱するため、市内のあちこちに石炭焚きの加熱施設があります。

人口が多い北京では、大量の石炭を燃やした煤煙が大気を汚染し、かさねて急激に普及した自動車も原因になっています。
中国のガソリン品質の基準は、石油会社が儲けやすいように緩くなっていますので、品質の悪いガソリンを入れた自動車が排気ガスを吐きながら走っているのが現状で、有害な一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物などの物質が大量にまき散らされていると考えられます。

そのため、大気中には、体調不良を引き起こす微粒子の大気汚染物質PM2.5がWHO基準の20倍以上の濃度で浮遊し、砂漠から飛来した黄砂が北京上空でPM2.5(大気汚染物質)とぶつかり合うと化学反応が起こり、新たにNPAH(ニトロ多環芳香族炭化水素)という発がん性物質が発生します。

一言で言うと、中国から日本に飛来する黄砂は、化学物質の塊です。 

黄砂とは?


黄砂とは、中国大陸の奥地に位置するタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、など、その面積は日本の4.8倍内陸部の地域で、砂が空に舞っているところに偏西風が発生すると、この砂が日本へ飛来してきます。

近年、中国では経済発展に伴い森林伐採が進み地面があらわになるため飛んで来る黄砂が増える傾向にあります。
この黄砂の量が想像を絶する多さで、最近はPM2.5が話題の中心ですが、黄砂単体でも健康被害があります。

黄砂の大きさはバラバラで、大きい物から小さい物まであり、日本に来るのは小さい黄砂です。
小さいほど体内に入りやすいので黄砂の中でも悪者です。

なぜ日本に来るのが小さい黄砂かというと、風に乗って遠く日本まで飛んで来るのは小さい(軽い)からです。
大きい黄砂は中国国内で落ちるということです。

ニュースで北京や上海の空が白く濃い霧がかかったように見えることがありますが、これは大きい黄砂で、体内に入り悪さをするPM2.5を含む小さい黄砂は、海を越え日本にまでやってくるのです。

以前は、福岡など九州の一部だけでしたが、西日本でも大阪や愛知、静岡や東京までも高い数値が観測される様になりました。あっという間にPM2.5が日本中を覆ってしまいそうな勢いです。 

PM2·5の日本への影響


PM2.5のPMとは、粒子状物質PM,Particulates)のことであり、一般的にはマイクロメートル(μm)の大きさの個体や液体の微粒子のことを指し、直径が2.5マイクロメートル(μm)以下の物質を指します。
主に燃焼による煤塵、黄砂のような飛散土壌、工場や建設現場で生じる粉塵粉等などからなり、これらを大気汚染物質として扱うときに用いる用語です。


現在日本で話題になっているPM2.5(大気汚染物質)とは、中国で暖房のための石炭燃焼や車の排ガス、工場の排煙などで発生した大気汚染物質の中でも小さい物質のことをPM2.5とよんでいます。

中国の黄砂は、暖房のための石炭燃焼や車の排ガス、工場の排煙などで発生した PM2.5 と北京の空で交じり合い、黄砂に付着したPM2.5は化学反応を起し、深刻な健康被害の可能性が高い有害物質NPAH(ニトロ多環芳香族炭化水素)が発生します。それが、偏西風にのって日本へ飛来してくるのです。

PM2.5の日本の環境基準は空気中濃度35μgですが、北京では日本の環境基準の約15倍の510μgの深刻な事態となっています。

PM2.5と黄砂が重なると NPAH(ニトロ多環芳香族炭化水素)となり、先日新たな国の指針としてPM2.5の環境基準値を空気中濃度35μgの2倍の70μgになると発表されま したが、この基準は健康人を対象としており、乳幼児や高齢者、呼吸器系・循環器系・免疫系に疾患のある方は低い数値でも注意することが必要となります。

一度体内に入ったPM2.5やNPAH(ニトロ多環芳香族炭化水素)は肺の末端の肺胞に溜まり、化学物質なので体内で分解されることなく蓄積されるといわれています。

中国発の大気汚染の根源となっているPM2.5の日本への飛来は今に始まったことではなく実は、10年以上前から北海道から九州まで飛来していたのです。

今年の春、中国の北京市内をはじめとする各地の大気汚染状況を日本のマスコミが衝撃的に報道したことで、PM2.5への認識が急速に浸透し不安が募りました。

大気汚染物質PM2.5は黄砂と交わり化学反応を起こして有害物質NPAHという発ガン物質に変わるため、黄砂の濃度が高い程NPAHの量も増えていくと考えると恐ろしいですね。 

PM2.5対応マスクとしっかり保湿


アトピーや花粉症、鼻炎、小児喘息などアレルギーⅠ型の症状のある方は、ベースに化学物質過敏症があることが多いので、PM2.5が日本への飛来が多い季節は、化学物質いっぱいのPM2.5が体内に入ることにより症状も悪くなります。

春にPM2.5がたくさん飛んだ時、花粉症が急増したニュースをご記憶のかたもいらっしゃるとおもいますが、アトピーも痒みが増し、掻くことによるバリアの破壊と加えて秋冬の乾燥もあり、アトピーにとっては春よりも厳しい状況になります。

PM2.5対応のマスクと肌が乾燥しないようにしっかり保湿をして、身を守りましょう。

秋の花粉だけでもうっとうしいのに、PM2.5も来るし、NPAHは怖いし、「モォどうすればいいの!」といいたくなりますよね。 

μg(マイクログラム)ってどれくらいの大きさ?


1mg(ミリグラム)は1000分の1g。1μg(マイクログラム)は1000分の1mg。

九州大学の研究によると黄砂の影響で脳梗塞が増える。
→黄砂が血管に入り炎症を起こし、血管内側の壁がはがれ脳の血管をつまらせると考えられる。

京都大学の研究によると黄砂が皮膚に付くと痒くなる・黄砂の影響でぜんそくが悪化する。
→黄砂が観測されてから1週間はぜんそくを起こすリスクが普段の1.8倍。小学生に限っては3倍というデータが出ている。