肌 きになる

危険な化粧品と安全な化粧品


化粧品にもアレルギーをおこす成分があります。
アトピーと同じくらいに化粧かぶれや乾燥肌のご相談がよせられます。
生活習慣や食事がるのですが、化粧品が原因と思われるケースがとても多いので、取り上げてみました。

今お使いの化粧品にパラべン、フェノキシエタノール、1-3ブチレングリコールなどの防腐剤が入っていませんか?乳化剤や防腐剤は紫外線が皮膚の細胞に吸収されると、活性酸素が細胞に発生します。皮膚が敏感になり、シミの原因であるメラニンの生成を促進し、メラニン色素を沈着させます。

また、これらの防腐剤は化粧品を腐らせないという目的のために使われるのですが、「化粧品かぶれ」を招いてしまうことがあります。医学的には「接触性皮膚炎」といいます。

化粧品をつけてすぐに皮膚が赤くなったり、発疹ができると「化粧品にかぶれたのかも・・」と気がつくのですが長い間、問題なく使っていたのにある日突然あわなくなったり、皮膚がつっぱって、何かつけないといつもカサカサになってしまう・・・それも化粧品かぶれです。「遅延性のかぶれ」といい、血液検査をするとIgG抗体が上がっていることが多いのです。

多くの人が「体調やストレスが原因」「加齢によるもの」と思い込んでいますがパラべン、フェノキシエタノール、1-3ブチレングリコールなどの化学物質によって、皮膚が敏感になる化学物質過敏症という症状なのです。化学物質をすべて否定するつもりはありませんが、化学物質は皮膚にやさしいものではありません。

「体調やストレスが原因」であれば、原因を取り除けば、痒みも赤いプツプツも解消するはずですし、「加齢によるもの」であれば、胸元や二の腕の内側の柔らかいところも同じようにカサカサの肌のはずですよね。

しかし、化粧品をつけている顔だけが、つっぱったり、敏感になったりするのであれば、使用している化粧品のなかに原因物質があると考えるべきです。1-3 ブチレングリコールは、無添加とか、自然化粧品を謳う化粧品にもよく使われています。きっと、「フェノキシエタノールも1-3ブチレングリコールも旧指定 成分ではありませんから、危ない旧指定成分は使っていませんので無添加です。」ということで、無添加、自然派、を謳っているのでしょう。

そういう化粧品を使って万が一にも、かぶれてしまったらどうしたらいいのでしょうか?

まず、原因と思われる今まで使っていた化粧品をすべて止めること、スキンケアもメイクアップもです。なにもつけない、何も塗らないで、ひたすら水だけで洗顔することをおすすめします。皮膚は28日でターンオーバーしますから、自分の自然治癒力を信じて余計な刺激をあたえずに、気になっても、痒くてもさわらず新陳代謝をまちましょう。それが化粧かぶれをこじらせない回復への近道です。

炎症や痒みが気になって、ついさわったり、隠すためにファンデーションが厚くなったりしますが、化粧かぶれは、こじらせると何ヶ月もかかってしまうことがありますので、くれぐれも慎重に、1~3日くらいで腫れや発赤などが引いてきたら、皮膚の細胞間脂質に近いもの、たとえばスクワランなどで、皮膚の保護を助けます。でも、美しくなるはずの化粧品でシミやかぶれをおこすなんて、なんだか悲しいですよね。


■化粧品によく使われている防腐剤(1000人に2人から32人に反応が出るといわれています)
・安息香酸 ・安息香酸ナトリウム ・イソプロピルメチルフェノール ・塩化ベンザルコニウム・塩酸クロルヘキシジン ・過酸化水素水・感光素 ・グルコン酸クロルヘキシジン・クロルヘキシジン ・サリチル酸 ・サリチル酸ナトリウム ・CAE ・シンクピリチオン・ソルビン酸・ソルビン酸カリウム ・デヒドロ酢酸 ・デヒドロ酢酸ナトリウム ・フェノール ・レゾルシン・パラオキシ安息香酸エステル類(パラベン) ・フェノキシエタノール


■シミ、色素沈着に効くビタミン
ビタミンAは、メラニンの沈着をさまたげる働きがあります。
色の濃い野菜全般。パプリカや人参、かぼちゃ、ニラなど。牛乳や卵黄、レバーにも多く含まれています。

ビ タミンAは、ビタミンD・E・Fとともに、脂溶性ビタミンといわれ、体に長くとどまります。食品以外での摂取は、副作用もあり、排泄されにくいので、サプ リメントなどで安易に摂ることはおすすめできません。自然の野菜やレバーはたくさん食べても肝臓への蓄積などはありませんので、シミ対策や日焼けしにくい 肌をつくるため。毎日たっぷり摂ってください。ビタミンAはオイルと熱の相性がよいので、生より、野菜炒めなどで食べましょう。

できてしまったシミや、色素沈着を薄くするには、ビタミンCが有効です。サツマイモやれんこん、キャベツ、いちごやかんきつ類など。シミや色素沈着を薄くする目的での摂取は一日2000mgは必要です。ビタミンCは、水溶性ビタミンなので、数時間で排泄されますので、朝食は果物で、昼食はサラダでというように、毎食気を付けて摂りましょう。

風邪の予防やストレスの緩和にも有効です。なかなか食事だけで摂るのは、ムリという方は、医薬品のビタミンC(アスコルビン酸)でもOKです。副作用は特にありませんが、しいてあげるなら便がやわらかくなります。医薬品のビタミンCは薬局で販売されています。

もうひとつ、忘れてはならないビタミンに、ビタミンBがあります。乾燥肌や、アトピー肌にとって、ビタミンB群とマグネシウムは、皮膚のみずみずしさや潤いを保ち、食べ物からエネルギーを作り出し、体のためのさまざまな代謝をコントロールしてくれます。

特に、ビタミンB2やB6は不足すると、脂質の代謝がうまくいかず、吹き出物や肌荒れ、口内炎や口角炎、小鼻の付け根の炎症、カサつき、耳の付け根が切れるなど、皮膚粘膜の抵抗力が落ちたり弱くなったりします。

ビタミンB1・B2・B6・B12・ナイアシン・パントテン酸・ビオチン・葉酸・これら8種のビタミンを総称して、ビタミンB群(コンプレックス)と呼びます。以下はビタミンB群を多く含む食品です。

レバー・赤身豚肉・卵黄・魚類・マグロ・うなぎ・納豆・大豆・ビール酵母・ミルク・濃緑色野菜・小松菜・人参・かぼちゃ・にら・バナナ・アボカド・いちじく・プルーン・ナッツ類・玄米・ライ麦粉・小麦全粒分・小麦胚芽・ビール酵母