ヒスタミン野菜 イメージ

アトピーの天敵 ヒスタミン


ヒスタミンという言葉を聞いたことがありますか?
ヒスタミンとは、ヒトや動物の組織内に広く存在する物質で、アレルギー反応を起こした時にマスト細胞から放出されます。普段は悪さをすることはないのですが、ケガや薬などにより活性化し発赤や痒み、痛みの原因となります。

食物アレルギーの代表格である卵・ 牛乳・小麦・米・大豆の5大アレルゲン以外に、アレルギーにそっくりの蕁麻疹のような症状が出る場合があり、仮性アレルゲンと呼ばれています。よく、サバ を食べて当たったとか、トマトをかぶりついた子どものくちのまわりが赤くなったとか、マグロで蕁麻疹が出たとか、お聞きになったことがあると思います。

仮性アレルゲンでの症状は、食物アレルギーの症状 と似ているのですが、アトピーのように、IgE抗体が関与するものと違い、IgE抗体が関与しない反応ですから、アレルギーに縁がないと思っている人で も、ヒスタミンを含む食品の摂取で蕁麻疹を引き起こすことが考えられるのです。

アトピーの子はもちろん1の痒みが10になります。

食物自体に、このヒスタミンを多量に含んでいるものがあります。
山芋や里芋は手に付いただけでも痒いですよね、それがヒスタミンなのです。

五大アレルゲンは、未熟な消化器が成熟し、消化能力が高まれば自然に反応しなくなり、そのうちなんでも食べられるようになるのですが、ヒスタミンを含むものは、食物アレルギーのないアトピーの人も注意が必要です。

特に、家族の中にアレルギー歴がある赤ちゃんの離乳食では、ホウレン草・じゃがいも・トマトなど充分な注意が必要です。