化粧品 筆 イメージ

自然派化粧品の落とし穴


無添加化粧品や自然派化粧品がブームですが、はたしてそのままに受け取ってもよいのでしょうか。安心して使えるものなのでしょうか?

この言葉の意味から想像すると、「化学成分や添加物が、まったく使われていない化粧品」と思ってしまいがちですが、残念ながら実際はそうではありません。

旧指定成分を含んでいないというだけの事なのです。

つまりは、肌に悪い影響を与えると考えられている102 種類の成分を添加(使用)していなければ、たとえその他の危険な成分、防腐剤や石油由来の化学成分を使用していても、無添加化粧品になるということです。

その一例として、「フェノキシエタノール」という防腐剤は、無添加化粧品によく使用されています。

フェノキシエタノールは防腐剤、殺菌剤として使われる成分ですが、少量でも効果が高いため、肌への負担も大きいものとして知られています。

化粧品を変えたら肌が痒くなり「かぶれ」をおこしたり、何年も愛用してきた化粧品なのにある日、肌に合わなくなった。これは、「化粧品の添加物や防腐剤が原因」ということが大きいのです。

自然派化粧品や、天然成分が配合されている化粧品でも、その成分表をよくみて、確かめて選ぶことが大事です。

すべての化学成分が悪さをするというわけではありませんが、危険性のある成分を配合している製品があります。

次にあげるものは、よく使われる「使用を避けたい成分」です。


◆イソプロピルアルコール/石油原料の抗菌性溶剤です。製品安全データシートには危険有害性情報として、急性毒性(経皮)や、生殖能力または胎児への悪影響のおそれの疑いとあります。

◆メチルパラべン/化粧水や乳液などの化粧品では最も多く使われている防腐剤のひとつです。パラベンとは石油系化合物で、敏感肌を刺激します。人によっては湿疹、じんましん、接触皮膚炎、アレルギーを起こす可能性があるとして、厚生省から指定されています。

◆メチルイソチアゾリンオン/殺菌・防腐の目的で使用されます。アレルギー反応や皮膚への刺激を起こす可能性があります。

◆ DEA・MEA・TEA /アレルギー反応を引き起こすことがあります。また、目にしみる、肌の乾燥の原因にもなります。長期間体内に吸収されると、有毒になることも指摘されています。

◆プロピレングリコール/化粧品で使用されている保湿成分です。化粧品、洗剤、シャンプー、ベビー用品などで多く使われています。

この成分は、染色体異常を起こしたり、赤血球の減少、肝臓、腎臓、心臓、脳への障害を招くことがあります。