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二つのアレルギーの仕組み


ひとつは、アトピーの患者の多くがアレルギー検査をすると非常に高い数値を示すIgEのアレルギーで、即時型。

もうひとつは、IgGの数値が上がるタイプで、遅発型とか遅延型とかいわれるものです。


IgE型のアレルギーは、原因となる食物やダニ・ダスト・花粉などの吸入抗原に接触してから数時間以内に反応します。アトピー、アレルギー性喘息、花粉症などのアレルギーⅠ型の場合はIgE抗体値が上昇します。
感作後数時間以内に起こり、涙目や目のかゆみ、鼻水や鼻のかゆみ、湿疹、脹れ、胃腸障害等がその一般的な症状で、一般的によく知られています。

この反応は通常激しく、花粉による目のかゆみ・卵白による湿疹というように、いきなり発症するため、原因となる食物とその症状との関係は明確です。


もうひとつは、遅発性のアレルギーでIgG免疫機能によるものです。これは、発症に数時間から数カ月もかかり、長期間続いて遅発性の症状のため、原因を認識するのが容易ではありません。

長い間使っていた化粧品に、ある日突然かぶれてしまった、とか、子供のころから食べているのに、大人になって食べられなくなった、食べると気分が悪くなるなど、その原因にまったく気づかない場合もあります。

症状の多くは軽度で慢性的であり、全身疲労、倦怠感、イライラ、頭痛、食欲過多、食欲不振、あるいは、気分がすぐれない等があり、アレルギー反応の速度は、発症後反応が持続している期間によって、かなり相違が見られる場合があります。