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あなたの身近に潜むドラッグ?

 ドラッグというと最近では、脱法ハーブでの事件も多く怖いイメージですね。別世界の話のようですが、実は身近にもマイルドドラッグという依存性、中毒性のある食品があります。スナック菓子と言う名前のドラッグの注意点です。

これらは、摂りすぎると、アトピーの痒み、色素沈着や掻きキズの回復の遅れ。アトピーでない人も糖尿病や脳卒中、心筋梗塞、認知症といった生活習慣病のリスクが跳ね上がります。

ドラッグには3種類に分類されます

  •  ハードドラッグ…覚醒剤、コカイン
  •  ソフトドラッグ…アルコール、タバコ、コーヒー
  •  マイルドドラッグ…甘いお菓子、スナック菓子、パン、清涼飲料水

程度の問題はありますがこの3つの共通点は 以下の2つです。

  •  食べ過ぎると、体に害を及ぼす
  •  嗜好性だけでなく、依存症・常習性がある


幸いなこと に、近年、健康に関する意識が高まり、タバコを吸う人、多量飲酒者の割合は年々減ってきています。しかし、世界中で、甘いお菓子やポテトチップス、スナッ ク菓子をほぼ毎日食べている。ついつい食べて止められない。スナック菓子依存症が増えています。日本もポテトチップスが一番好きという人も少なくありません。


アメリカで甘い炭酸飲料を1週間に5缶以上飲んでいる高校生は、銃器類の所持率が高く、攻撃的・暴力的になるという調査結果が出ています。
これは甘い炭酸飲料に含まれる甘味料とカフェインが関係しているのではないかと考えられています。


1978年に起きたサンフランシスコ市長殺人事件で犯人に下された判決は懲役5年と予想よりも軽いものでした。
その理由が、被告人は精神的に追い詰められたときにジャンクフードを過食する習慣があり善悪の判断能力を失っていたというものでした。

マイルドドラッグは砂糖だけではない

 マイルドドラッグとは聞き慣れない言葉ですが、砂糖のほか、油、塩、化学調味料、炭酸飲料、ジャンクフードなどがこれにあたります。

精製されている食品ほど依存しやすいのです。
たとえば、玄米よりも白米、黒糖よりも白い砂糖、自然塩よりも海水からナトリウムを抽出したナトリウム食塩のほうが中毒性が高くなります。
塩のかわりに塩麹、砂糖のかわりに麹や黒糖というように、天然に近いほど中毒性が低くなります。


次のような人はマイルドドラッグ中毒の疑いが高いですよ。

  • イライラすると甘いものが食べたくなる
  • つい、スナック菓子を一袋食べてしまう
  • パンやラーメンをよく食べる
  • 無性にハンバーガーやドーナツが食べたくなるときがある
  • 甘い炭酸飲料水を、週に2,3回飲んでしまう
  • チョコレートやおまんじゅうが好き

 

  1. 砂糖(白砂糖) 
    本来の砂糖の色は白色ではありません。精製過程で様々な薬剤を使用して白くされ、本来持っていたはずの栄養素も失われています。
    白砂糖を摂取すると脳のアヘン剤受容体を刺激し、脳の神経伝達物質であるドーパミンを大量に分泌させます。これが、白砂糖中毒。ある意味覚醒剤よりも中毒性が高いと言われています。
  2. ポテトチップス
    ジャガイモがマイルドドラッグと言うことではありません。
    ポテトチップスは、ジャガイモを原料にしつつもそのほとんどが油、うま味調味料で出来ているようなものです。食べ終わった後、量は少ないのに舌が満足している事がありませんか?それは人工的に作り出された「うま味」の仕業。
  3. スナック菓子
    ポテトチップスもそうですが、スナック菓子全般にも注意が必要です。砂糖、食塩、うまみ成分入り調味料、油(脂肪分)がてんこ盛り。最近のスナック菓子は軽い食感と濃い味付け、という組み合わせが多く、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。
    この調味料で作られた過剰な味つけのスナック菓子を食べ続けてしまうと、味覚破壊に繋がります。また、子供の成人病などをもたらす危険があります。
    大人がきちんと子供の食べる量の管理をしたり、スナック菓子ではなく果物やナッツなど自然な食材をおやつ代わりに与えたりと、コントロールする必要があると思います。
  4. 食パン(小麦粉から出来ている食品)
    食パンには思っているよりも実は塩分が多く含まれています。また、菓子パンには糖分が、食パンではなく同じ小麦粉から作られているスイーツ類にも食品添加物がいっぱい使われています。
    食パンというよりも、小麦粉に含まれているグルテンそのものに中毒性があります。粉もん大好き!という方の中には、無意識のうちに中毒になっている人もいるかもしれません。グルテンは胚乳に含まれますので、精製、未精製どちらも当てはまります。
    グルテンと は、小麦や大麦あるいはライ麦、オート麦などの麦類に含まれているたんぱく質の一種です。例えば、パンやうどん、パスタ、クラッカー、シリアルなどに含ま れています。グルテンは食物に弾力や粘り気を出す働きがありますが、うどんにコシや膨らみがあるのも、このグルテンの作用によるものなのです。
    食パン生活を続けていると、生活習慣病である高脂血症・痛風・糖尿病・心臓病などになりやすく、死亡原因ダントツ1位のガンの大きな原因とか、乳ガン患者にはパン派が多いとも言われています。
    パンにはマーガリン。ドーナッツやケーキにはショートニングといったトランス脂肪酸がつきものですからやっかいですね。
    アメリカで はグルテンには中毒性があるといわれ、スーパーに行くと「グルテンフリー」のシールが貼られた、グルテンを含まない食品が、これでもかといわんばかりに並 んでいます。グルテンは身体に老廃物をためるとも言われていますので、グルテンを摂らない「グルテンフリー」を実践した人たちからは、生理不順や生理痛、 ニキビ、便秘が解消されたり、また精神的にもすごく安定して良く眠れるようになったなどの声を聞きます。
    グルテンフ リーの食品の代表例としては、「米粉・澱粉・コーン類」などがあります。たとえば、通常小麦粉からできているクラッカー類でも、米粉でできているおせんべ いやコーンチップスにすると、グルテンフリーとなります。パンをお米に替え、ピザやクッキーを米粉でつくり、から揚げはジャガイモやタピオカの澱粉を使い ましょう。
    お米にはグルテンがありませんので、イライラの原因にはなりません。
    パン給食から「完全米飯給食」にして、いじめ、不登校、 校内暴力をゼロにした長野県の中学校もあります。
  5. 清涼飲料水
    コンビニの清涼飲料水。ペットボトル1 本に入っている砂糖の分量をご存知でしょうか?砂糖がどのくらい入っているか知りたいときは、炭水化物表示を見てください。炭水化物とは、栄養表示基準で は、糖質と食物繊維のことを指します。コカコーラは100m当り11.3gですから、500mだったらこの5倍56.5gの砂糖が入っているということで す。これは大さじ5杯、小さじなら15杯に相当する量です。
    こんなに砂糖が入っているのに、甘く感じないのは、冷えているからなのです。同じ砂糖の量でも温かいと甘くて飲めません。


ハンガリーでは国民の食習慣の改善と肥満対策のため、ポテトチップスに課税をしているそうです。つまり、規制の対象になっているんですね。ソフトドラッグという認識が広まれば、いつかは日本でも規制の対象になる日が来るのかも知れません。