電磁波 イメージ

「見えない汚染」携帯・パソコン・電子レンジ、電磁波対策は大丈夫ですか?

 電磁波過敏症が増えています。普通の人には何も感じないが、特定の周波数の電磁波に敏感に反応して症状がでることを電磁波過敏症・電磁波アレルギーといいます。

そもそも電磁波とは何でしょう

 電磁波とは、電場(電気)と磁場の変化によって空間を伝わる波のことを指します。太陽光線・テレビの放送電波・Ⅹ線・赤外線などを含め、私たちの周りに電磁波はあふれています。

波が一秒間に振動する回数を周波数といい、Hz(ヘルツ)の単位が用いられます。例えば、一秒間に百万回振動する電磁波の周波数は、1MHz(メガヘルツ)、一秒間に十億回振動する周波数は、1GHz(ギガヘルツ)です。携帯電話には、800MHz~2.5GHzの電磁波(マイクロ波)が使われています。

「総務省資料より」

 

電磁波がストレスの原因?アトピーに与える可能性

私が、アトピーにかかわり始めた20数年前と比べ、難治性のアトピーが増えたように感じます。電車などで、顔を赤くした若い人を見かけることも多くなり、カウンセリングでも、アレルギー検査をしても特別にヒットする項目もないのに、全身皮膚が腫れあがり強烈な痒みで夜もほとんど眠れていない…原因不明といえるような症状の方が確実に増えています。

アトピーは「これが原因」と、ひとつに断定できるものではないと考えています。遺伝子も関係し、生活習慣や食の問題、予防接種、過剰な抗生剤の影響、シックハウス…あげればきりがない程の数ですが、そのなかでもアレルギー、細菌、ストレスの3因子が複雑にからみあって発症する病気だと思います。


アレルギーを持っているヒトの症状のひとつがアトピーです。3因子のひとつに、細菌があげられますが、黄色いカサブタでトビヒの原因の黄色ブドウ球菌に代表されるように、その細菌が出す分泌物が皮膚を破壊し炎症を酷くします。


シッ クハウス、シックカーも新築の家や、車に使用する接着剤などの原料が発する物質で、アレルギーを引き起こす問題です。近年シックハウスは大きく問題視され ており、シックハウスの知識を持った「シックハウス診断士」なる専門家の需要も拡大しています。シックハウス症候群に悩まされている方の住宅診断、室内空 気環境を測定しアドバイスをしてくれます。


最後のストレスですが、生きていくうえでわたしたちは、さまざまなストレスにさらされています。大昔は「衣・食・住」が整わないことが、ストレスと言われ ていましたが、「衣・食・住」が足りる現代では、睡眠時間を含めた環境・受験や仕事・家族や職場での人間関係もストレスとしてヒトの身体に影響します。


そのストレスには、大昔にはなかった眼には見えない電磁波が加担していると考えられます。これがやっかいで、パソコンやゲーム機器、コードレス電話、電子レンジ、I・H調理器、テレビ、ホットカーペット…私たちは無意識に使っているほとんどの電気製品から電磁波を受けています。その電磁波が、アトピーを悪化させる原因になっている可能性があります。


高圧電線の近隣に住むヒトに、ガンや精神障害が多いことは昔から言われています。また電子レンジやパソコンなどの危険性はいろいろな説がありますが、そのひ とつに「調理中の電子レンジのなかをじっと見つめてはいけない」「パソコンを長時間使うと眼が乾く」などは、水が電磁波を吸収するので、眼の水晶体に電磁 波が集まり眼精疲労がおこるからだと言われています。


電磁波がアトピーの増悪につながる因子になっていることは、現在のところあまり知られていませんが、その中でも身体に近づけて使用する携帯電話は、アトピー 患者が長時間携帯電話を使うと、アレルギー反応が強くなることが研究によって明らかになっています。これまで人類が開発してきた電気製品のなかで、携帯電 話ほど頭部に密着してつかうものはありません。アメリカでは、携帯電話を十年以上使用しているヘビーユーザーで、携帯を押し当てていた側に脳腫瘍ができた という議員や弁護士の活動で、携帯電磁波の健康リスクへの関心が高まっています。


そして、アトピーは、アレルギーと慢性疲労症候群、電磁波過敏症がリンクしあっている事実があります。アトピーの方は、大人も子どもも慢性疲労を伴う事が 多く、多くの人が感じないレベルの電磁波であっても拾ってしまうということがあり、不調につながります。関西福祉科学大学は、慢性疲労症候群に陥るメカニ ズムとして、ホルムアルデヒドなどの化学的ストレスとともに、電磁波を生活環境ストレスとしてあげています。

電磁波過敏症とは

いったい、電磁波過敏症とはどういうものなのでしょうか。化学物質過敏症と同じとは言い切れませんが、かなり共通した部分があります。英語ではElectrical Sensitivityといわれており、微弱な電磁波をあびることで頭痛、胸痛、めまい、吐き気を起こすなど、化学物質過敏症と同様又は、良く似た症状があると報告されています。

私は、電磁波に弱いヒトは化学物質にも弱く、化学物質過敏症の症状のひとつとして、電磁波による過敏症が含まれると思います。「虫歯の治療などで口の中の金 属がアレルギーの引き金になっている。金属をはずしたらアレルギーが良くなった。」ということは良く耳にしますが、インプラントで使うチタンなど、金属で 一番安全とされているものでも、アレルギーの原因になることがあります。


それは、チタンの素材が問題なのではなく、口の中の金属が携帯電話などの電磁波を集めるアンテナになっているからなのです。先日、金属アレルギー反応は出 ていないのですが、歯科医の薦めで口の中の金属をすべてはずした女性がいました。しばらくすると、身体中の痒みがとても軽くなったといいます。もちろん携 帯電話は、頭に押し当てることは止めてイアホンで会話しています。この方は、口の中の金属が電磁波過敏症の引き金になった例です。


電磁波過敏症(EHS)といわれる身体に電磁波をうけると、頭痛・耳鳴り・睡眠障害・疲労感・発疹・灼熱感等の症状が出るヒトは、人口の1%と推定されるというデータもあり、百人にひとりが電磁波過敏症とは…とんでもない数値だとおもいます。40年前は、問題にならなかったアトピーや花粉症が今や国民病です。電磁波も今日なんともなかったヒトが明日は、電磁波過敏症という可能性もあるのです。少しでも気をつけて生活したいですね。


スマホの取説には、小さい字で、身体から15ミリ離して持つようにと記載があります。他メーカーも同じように15~25ミリ話して使用してください。とあります。その事実をどこのメーカーも明白にしていません。


タバコの健康被害の注意書きのようにキチンと記される日が早く来ればいいと思います。

脳への電磁波の感作を減らすために

 携帯電話使用時の注意

  • 頭につけて使用しない。スピーカーフォン・イヤフォンを使用する。
  • 携帯電話をポケットに入れない。身体につけて所持するときは、アンテナは裏側にあるので携帯の表面を身体に向ける。
  • メールを使う。メールをする時も体から離して持つ。